萩尾望都『王妃マルゴ』、登場人物ナヴァル王アンリの表情で考えてしまった『男の愛情』

読んだ本など

 

コロナネタは食傷気味ですので、籠っている間に読んだ萩尾望都著『王妃マルゴ』の感想を書きます。

男性遍歴が華やかな主人公の王妃マルゴよりもその夫となったナヴァル王でありのちにフランス王となるアンリ4世について、私が思ったことです。(ちょっとネタバレかな。でも、歴史好き・恋愛もの好きであれば、漫画を読みたくなるはず。)

 

  1. 萩尾望都著『王妃マルゴ』とは
  2. 主人公王妃マルゴ=マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois)は『フランスの真珠』と呼ばれたたいへんな美女です。
  3. マルゴはたいへんな美女で、男性に対してかなり大胆な行動を取ります。ノストラダムスに「貴女の恋人はアンリ・貴女の敵はアンリ・貴女の夫はアンリ」と3人のアンリの話を予言されます。
  4. 後にマルゴの夫となるアンリ4世とマルゴは同い年で、7歳の時に出会います。
  5. マルゴは愛らしく・美しく・妖艶に成長していきます。最初の恋であり永遠の恋人はギーズ公アンリなのですが、ギーズ公は他の女性と政略結婚をし、マルゴも母親カトリーヌ・ド・メディシスの駒となります。
  6. ギーズ公アンリに夢中だったマルゴ、夫になったナヴァル王アンリとの初夜も拒んだのに、結構いやかなりの苦労人ナヴァル王アンリが好きになってしまう。『アレはアレ、コレはコレ』
  7. 若ければ「好いた惚れたなんとやら」でいけますが、プロテスタント(ユグノー)とカトリックの互いに対する怨恨憎悪が進んでいき、二人も年を取っていき、マルゴはキーズ公との間に出来た男の子・捨ててしまった子に夢中となりで
  8. そんなマルゴをどうしようか、と思案するナヴァル王アンリ。そこへ、マルゴが王との結婚を悩んだ時に相談したモンテーニュが現れます。
  9. ナヴァル王アンリとマルゴの不思議な夫婦関係
  10. マルゴ、ナヴァル王アンリの元に戻ったけれど、やっぱり元に戻れない、離婚して下さい。
  11. マルゴよりナヴァル王アンリの心の内が謎だ。萩尾望都はすごいわ。さすがストーリーテラー。
  12. 最終的にどうなったのか。漫画を読んでください。

萩尾望都著『王妃マルゴ』とは

 

フランス城

 

あの萩尾望都が描いた漫画フランス王妃マルゴのお話です。

例のごとくウィキペディアに頼りますので、『王妃マルゴ(漫画)』(Wikipedia)

を参考にされてください。

執筆が終了するのに、2012年~2020年の8年かかっております。

※今回はリンク先を上の『王妃マルゴ』(Wikipedia)以外を別ウインドウ・別タブにしておりません。多すぎるからです。この記事には戻るで戻ってくださいませ。申し訳ありません。

この『王妃マルゴ』(Wikipedia)のタブは使えます。そこから登場人物のリンクが繋がっておりますので。

※でもって、文字数7144文字ありますので、長文です。(何度か校正し直しました)

主人公王妃マルゴ=マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois)は『フランスの真珠』と呼ばれたたいへんな美女です。

 

王妃マルゴ

 

マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois)(Wikipedia)

萩尾望都の作品ですので、登場人物や歴史・当時の風俗など史実に基づいて描かれていると思いますが、史実通りではない話もあると思いますので、そこの部分はおきまして、

歴史漫画・恋愛漫画として、かなり楽しめる作品です。

(がー、登場人物が多くて名前を覚えるのが大変です。覚えてしまうと当時のフランスやヨーロッパの情勢の歴史を知ることになって面白いといえば、面白いですよ。ちなみに、王妃マルゴのお母さんカトリーヌ・ド・メディシス(Wikipedia)は、惣領冬実の漫画『チェーザレ 破壊の創造者』(Wikipedia)の登場人物ロレンツォ・デ・メディチの曾孫です。)

 

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マルゴはたいへんな美女で、男性に対してかなり大胆な行動を取ります。ノストラダムスに「貴女の恋人はアンリ・貴女の敵はアンリ・貴女の夫はアンリ」と3人のアンリの話を予言されます。

 

王妃マルゴ

 

漫画をお読みになったほうが良いと思います。すごく、面白い。

恋人のアンリは アンリ1世 (ギーズ公)(Wikipedia)です。
『王妃マルゴ』は当時のキリスト教二大勢カトリックとプロテスタント(ユグノー)の血みどろの争いが背景にあります。ギーズ公のアンリはユグノー戦争のカトリック派の中心人物です。

敵のアンリは アンリ3世 (フランス王)(Wikipedia)です。敵と言っても、この人、両親ともに同じマルゴのお兄さんなんですよね。どうして敵になってしまうのか、は漫画をお読みになったほうが良いと思います。

そうして、私が

うーむー、と唸ってしまった人物が

夫のアンリ ナヴァル王からフランス王となったアンリ4世 (フランス王)(Wikipedia)です。

 

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後にマルゴの夫となるアンリ4世とマルゴは同い年で、7歳の時に出会います。

 

王妃マルゴ

幼少期の登場人物達は、皆子どもなので仲が良く、愛らしい。

(が、女の子のマルゴはそこでも子供ながらに妖艶さを出し兄弟たちや周囲の大人の男達を翻弄します。)

マルゴは図々しいナヴァルの王子が苦手です。でも、王子は愛らしいマルゴに夢中で、ことあるごとに、キッスをしようとします。(ここの描写は可愛いです。)

 

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マルゴは愛らしく・美しく・妖艶に成長していきます。最初の恋であり永遠の恋人はギーズ公アンリなのですが、ギーズ公は他の女性と政略結婚をし、マルゴも母親カトリーヌ・ド・メディシスの駒となります。

 

いろいろな縁談話が持ち上がるのですが、結局、キッスがにんにく臭いナヴァル王アンリと結婚をすることになります。

 

 

この結婚がまた大変でして、ナヴァル王子は母親ジャンヌ・ダヌルと同じプロテスタントで、ナヴァル国はプロテスタントの国です。

 

(ナバラ王国(Wikipedia)より図を引用)

 

(父親アントワーヌはもともとプロテスタントなのですがカトリーヌ・ド・メディシスにより王国総司令官に任命された時にカトリックに改宗し、カトリック嫌いのプロテスタントの母親ジャンヌ・ダルブレと微妙になります。王子が7歳の時に父のアントワーヌはルーアン包囲戦で亡くなっています。)

カトリーヌ・ド・メディシスは、プロテスタントとカトリックの仲を上手く調和させるため、プロテスタントのナヴァル王子(女王であった母ジャンヌは亡くなりすぐナヴァル王となります)とカトリックである自分の娘マルゴを結婚させるのです。

ナヴァルの女王でありプロテスタント(ユグノー)の大元であるジャンヌの亡くなり方がまた不自然で、カトリーヌ・ド・メディスの毒殺?の描写がされています。

パリで王子はマルゴと結婚をしますが、パリに囚われたまま、複雑な身の上、そして、父と同じようにプロテスタントからカトリックへ改宗させるように命じられ改宗したり、

結構な苦労人。

(徳川家康にちょっと似ているといえば似ている境遇)

 

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ギーズ公アンリに夢中だったマルゴ、夫になったナヴァル王アンリとの初夜も拒んだのに、結構いやかなりの苦労人ナヴァル王アンリが好きになってしまう。『アレはアレ、コレはコレ』

 

王妃マルゴ

 

恋愛漫画として読むのも面白いですが、歴史漫画としてもこの『王妃マルゴ』はすごいです。当時のヨーロッパの情勢やカトリック対プロテスタントの血みどろの戦いもかなり細かく描写されています。華やかな宮廷光の部分と怨恨の戦い闇の部分も描写されています。が、今回は歴史の部分は説明しません。(ウィキペディアの話と漫画の話がちょっと違っていたりします。)

フランスの真珠マルゴは奔放です。相手を選んでますけれどね。

夫アンリが悩み苦しみながら改宗したのは、私(カトリック)のため!

とちょっと違うのだけれど、そう勘違いしてしまい、そんなに私のことが好きなのであれば、と

アレ(キーズ公アンリ)はアレ、

コレ(ナヴァル王アンリ)はコレ。

とナヴァル王を好きになります。

ちなみに、ナヴァル王アンリはかなりの好き者でして、10代ながらもいろんな女性とくっついています。お盛んです。

キーズ公アンリのほうは、マルゴを愛していたのですが結婚相手のカトリーヌ・ド・クレーヴのみ大事にしています(キーズ公はカトリックのリーダーとして自分の父を死に追いやったプロテスタント=ユグノーを皆殺しにする野望があり、それどころではなかった様子です。つまり、真面目・頑固。ハンサムです。)

マルゴはキーズ公と結婚しても他の男性といちゃついていたと思うので、同じように他の女性といちゃついているナヴァル王とのほうが相性いいんでないの?
と私は思いました。

実際、ナヴァル王アンリはマルゴのことを「あなたは美しい男が好きだから」と浮気を認めています。

つまり、ナヴァル王アンリも

アレはアレ、コレはコレ

でおんなじ。

ただし、マルゴの美しさはレパントの海戦で大勝利したフランドル総督のドン・ファン・デ・アウストリア(Wikipedia)という色男に、

 

美しすぎる・・・・神よ・・・あれは人間の美しさじゃないな・・・・

『王妃マルゴ』第6巻125ページ

 

 

と言わせているほどの美女ですので、まあ、別格といえば別格だと思います。

(史実かは知りません。萩尾望都の漫画での台詞です。)

 

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若ければ「好いた惚れたなんとやら」でいけますが、プロテスタント(ユグノー)とカトリックの互いに対する怨恨憎悪が進んでいき、二人も年を取っていき、マルゴはキーズ公との間に出来た男の子・捨ててしまった子に夢中となりで

 

見つけた男の子をこの手に引き取ろうとします。

で、それが不義の子ということで、大問題に。

王妃なのに、王以外の男との間にできた子がいる、ともなれば

不義の罪で、王妃でいられなくなります。でもって、駒として使えなくなり、母親のカトリーヌ・ド・メディスからも嫌われ(るどころか使えなくなったら毒殺しようとしますから、この母親)、

私、どこにも居場所がない!

 

という状態に。

もともと、マルゴは哲学や芸術・言語(ギリシャ語・ラテン語が話せた)に造詣が深く教養の高い女性でしたが、
いかんせん、
実務的なことにはとんと疎く、

当時は高貴な女性であれば小さなお城と領地の一つや二つは父親や夫の力で持てたり、才覚があれば領地から得られる年貢?で資産を殖やしたりしていた人達もいるのですが、

マルゴは美貌はあっても、住む場所も、信頼できる家族も、問題をさっさと解決してしまえるお金も、何もない。

(マルゴの不義の子というのは、ギース公アンリとの間にできた男の子で、隠れて産み農家の夫婦に預けます。しかし何者かによって農家ごと火をつけられ殺されてまったという知らせを受けマルゴは悲しみに打ちひしがれます。

フランス国王アンリは妹であるマルゴを愛してしまいますが、マルゴは全く近寄らせません。10代の頃の話なのに、兄であるアンリはそれをずっとずっと恨みがましく思い、教会で育てられたギース公との間にできたマルコの子供を自分の手元に置こうとします。)

 

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そんなマルゴをどうしようか、と思案するナヴァル王アンリ。そこへ、マルゴが王との結婚を悩んだ時に相談したモンテーニュが現れます。

 

まあ、詫びたから・・・マルゴを引き取れということなんです。

カトリーヌ母后はどうしてもマルゴを私に押し付けたいらしい

不義の王妃を受け入れるべきかどうか・・・・・

『王妃マルゴ』第7巻58ページ

のナヴァル王アンリの打ち明けた話に、モンテーニュは答えます。

・・・マルゴ王妃はナヴァル王を愛しているとおっしゃっていました。

中略

カトリックの自分がプロテスタントの国へ行くのを不安がっておいででしたが・・・ふと・・・・
急に明るいお顔になられて・・・・・

“私はナヴァルを愛しています”
“いま気づきました”・・・と

『王妃マルゴ』第7巻58ページ

 

その言葉にナヴァル王アンリはハッとし

そうして、

顔をモンテーニュからそらし、顔を下向き加減に

ハハハ・・・・

と笑うのです。

この表情と笑いはすごい表現だなあ、と思いました。

憐憫の笑いか、私だって本当は愛していたのに、といったなんともいえない笑いか、

読み手がいろいろと考てしまう・・・。

(私は考えました。読むたびに変わる。これはすごい。)

 

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ナヴァル王アンリとマルゴの不思議な夫婦関係

 

王妃マルゴ

 

元々、プロテスタント(ユグノー)とカトリックを喧嘩させないように血で血を洗う争いを止めさせるためフランスで安定した統治ができるように、と策略家のカトリーヌ・ド・メディシスが仕組んだ政略結婚です。

(とはいえ、安定をさせた後、カトリーヌ・ド・メディシスは権力を思うように使いたいという野望があります。実子であるシャルルが国王となり自分の思ったように動かなくなれば殺すことも厭わず、精神的に虚弱だった王が病で亡くなったのを喜び愛おしい他の子アンリ(マルゴの敵)を次の王につけます。そして、影で国王と政権を操り、自分の思うように動かない駒は殺します。

ナヴァル王アンリも娘のマルゴも、用済みとなれば、簡単にその地位を奪ったり、地位どころか命も奪います。)

マルゴは母の策略を知っており、自分の恐ろしい母親を「母后」と慕うナヴァル王アンリに警告をします。

落ちるのはあなたの首―

あなたは獲物よ
お母様の獲物!

『王妃マルゴ』第4巻110ページ

 

でも、ナヴァル王アンリは

成長したマルゴの美しさに惚れてしまっているので警告なんてどうでもいい感じ。

二人とも母后の獲物であり、政略結婚なんてのは知っている、寧ろ、結婚を拒否し自分の手から逃げようとするマルゴを鹿に見立て、マルゴはわしの獲物、逃がしやしない、といったことを答えます。

そうして、マルゴは嫌々ながら(最初は)、ナヴァル王アンリはマルゴが自分の手に入ったのを喜ぶわけです。

がー、

マルゴは夜のお勤めを拒否するんですねえ。(だって、やなんだもん)

でも、ナヴァル王アンリは徳川家康のように自分の番を待つ男!(ちなみに徳川家康は1543年生まれですので、二人より10歳上です)、

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という感じで、待ってるからね~と余裕でした。

最初は。

ですが、プロテスタント(ユグノー)とカトリックの血みどろの戦いの中、二人ともパリに幽閉されたような形となり、二人は同盟を結ぶことにするのです。

二人で母后から逃げようと。

で、最終的に逃げられなくなるといった状態となり、あんなに前向きで明るいナヴァル王アンリが悲嘆にくれマルゴをベッドに押し倒し泣く。

そこで、マルゴは

何なの?
何を言っているの?
何が言いたいの?
ナヴァル
わからないわ

わからないから
手に入れてみるわ

『王妃マルゴ』第5巻153ページ

ということで結ばれる。

最初はナヴァル王アンリがマルゴに惚れ、
永遠の恋人ギース公アンリが他の女性と結婚し子供を二人持ちどんどん自分の手から離れて行ってしまうと
今度は
マルゴがナヴァル王アンリを好きになる

これで、丸く収まればいいのですがね、

ナヴァル王アンリはー、やっぱり女好きだったー。

マルゴはそれが許せなかった。

で、じゃあ、お互いさまでいいでしょう?

ということで、私も他に「愛を探すわ」と、王以外の男性と夜を過ごす。

で、そうなると、

ナヴァル王アンリは

違うだろ、男は許されても、女には許されないことだから。

と、結局、夫婦仲は良いの?悪いの?という状態になる。

漫画の中ではナヴァル王アンリは、不義の子にはあまり怒りは無くて

(あ~しょうがないなあ、こっちは別にいいけれど、周りが許さないだろうなあ、どうしようかなあ)

ってなっていた感じの時に、

モンテーニュの話を聞いたものだから、

なんだ、やっぱり、わし(俺)のこと、好きなんじゃん。愛してくれているんじゃん。何とかしないとな、

ということで、不義の子話は無くなったということだし(マルゴ側で上手く誤魔化した、母后も知らない)、戻れるようにしてあげようということになる。

 

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マルゴ、ナヴァル王アンリの元に戻ったけれど、やっぱり元に戻れない、離婚して下さい。

 

王妃マルゴ

 

 

いや、『王妃マルゴ』第7巻63ページの、その言葉を聞かされたナヴァル王アンリの表情がまた良い。

モンテーニュの話を聞いた時の、笑った表情も良かったけれど、

何かを考えるような、ナヴァル王アンリの無言の表情がよい。

で、「離婚はできない」と答えるのですが、

 

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マルゴよりナヴァル王アンリの心の内が謎だ。萩尾望都はすごいわ。さすがストーリーテラー。

 

王妃マルゴ

『王妃マルゴ』第4巻第15章表紙より

『王妃マルゴ』愛蔵版コミック4(amazon本)

ナヴァルという国はナバラ王国ということで調べると、今のフランスとスペインの間にあるバスク地方あたりにある場所です。

パリから見たら田舎なので、ナヴァル王アンリは自分のことを幼少期から「わし」と呼んでいます。

確かに女好きはしょうもない。

でも、3人のアンリのなかで一番まともな男性な気がします。

何せ、徳川家康のような苦労をしているので。その後国王アンリの後にナヴァル王アンリがフランス国王となるのですが、善政を敷いた人のようで「大アンリ」「良王アンリ」と呼ばれたようです。まあ21年間ですけど。

(国王アンリ陛下の次の国王になるはずの弟アランソンが亡くなり、アンリ陛下には子供がいないため、次の王位継承者はナヴァル王アンリとなる。)

でも、あいかわらず、マルゴは心ここにあらずで、ナヴァルの田舎アジャンに療養へ行く時に

もうこちらに戻ることは無いでしょう、さようなら、というマルゴの言葉に

ナヴァル王アンリは

きみはわたしの妻だ!
わたしのところへ帰るしかないだろう!

『王妃マルゴ』第7巻 88ページ

 

と叱るのですがね。

マルゴは

ナヴァル王アンリの元を離れ、アヴァンで一人寂しくしている間にカトリックの一団が国王軍とプロテスタントからお守りします、ということでギース公アンリと同じ聖教同盟の市長の一味がマルゴの周囲を取り囲み(ヌムール条約締結をしたため)

プロテスタント=ユグノーのナヴァル国王と対立することなります。

その中の従者と良い仲となり、

「もう、ヤダヤダ、ナヴァル王アンリはフランス国王になってもカトリック改宗なんてしないんだから、無駄無駄。お母様、離婚させて下さい。」

とカトリーヌ・ド・メディシスに手紙を書きます。

パリにいる母后や子無しの兄フランス国王アンリは、

もう、あいつは駄目だ、使いもんにならん。と見切り~

カトリーヌ・ド・メディシスは、マルゴとの間に子もいないことだからマルゴと離婚し年若いマリー・ド・メディシスと結婚なさい、とナヴァル王アンリに悪魔のささやきをするのですが、

色好みのナヴァル王アンリ、15歳のマリーの肌の若さに目を一瞬奪われ、諾と返答しそうになった時、しっかり者のナヴァル国女王でありプロテスタント(ユグノー)のリーダー的存在だった母ジャンヌの声を聞き、

離婚はしないと返答。(何故なら、フランス国王になるということは、今度こそ、プロテスタントには戻れず、カトリックに改宗しないとならなくなるから)

それと、

マリーに切り替えマルゴと離婚したら、マルゴは殺される。とわかっていたからですね。寝覚めが悪い。

(あー、結局は、カトリックのギース公アンリを選んだのかあ、とナヴァル王アンリ、心折れてました)

 

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最終的にどうなったのか。漫画を読んでください。

 

ナヴァル王アンリの描写が面白くて、読んでいました。

漫画の主人公のマルゴですが、

毒婦とか傾城の美女といった類の女性ではなく、

自分の性を純粋に奔放に楽しんで生きた女性で、

昔の身分の高い女性というのは政治の駒扱いだったのは、どこの国でも同じだわな、とつくづく思いました。

可愛いらしい女性だったんだろうなあと思います。

Wikipediaの説明では、結局離婚してナヴァル王はフランス国王となりマリー・ド・メディシスと結婚します。で、離婚後も元ナヴァル王アンリとその家族はマルゴと仲が良かったそうですから、

色恋沙汰も過ぎたら、同志みたいな感じになちゃったのかなあ、と思いました。

 

下世話な話で

ギース公アンリとは男の子がすぐにできたのに、

ナヴァル王アンリとは全く子ができなかったのは、なんでだろう?

(他との関係についてはきちんと処理をしていたと思います。嗜みです。←?)

 



 

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今回もご訪問ありがとうございました。

 

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コメント

  1. やまこ より:

    超大作な感想!ううむ、読みたくなるけど現在の絵柄はやはり残念なんですよね。
    そこ大事。なかなか手が出ない。

    あ、すいません、「最終的にどうなったのか(緑色見出し)」の直前くらいに「目覚めが悪い」という言葉があり、?と思いました。「寝覚めが悪い」という意味でしょうか?

  2. yoshida_moumou より:

    コメントありがとうございます。
    あ、寝覚めが悪いですね。訂正します。ありがとうございます。汗

    読んで下さってありがとうございます。

    モー様(というほどファンではないです。汗)の絵柄は確かに変わりましたねえ。
    他の方のレビューで「途中、画が崩壊している。」とありましたが、
    確かにそう思います。

    萩尾望都さんの漫画は全て読んでいるわけではありませんが
    『マージナル』とか好きなのです。(有名な『ポーの一族』は読んでないです。汗)
    萩尾さんが考える『女性』『母性』への問いがあるような気がして。
    私にとって永遠のテーマですが。

    私のこの記事は杜撰でおこがましい感想ですが
    どなたかが書いた『マージナル』の長文レビューの分析が凄くて
    あの文章を読み直したいのですが、
    削除されたのかGoogle検索に引っかかって来なくなりました(SEO対策で駄文が上位に来ていて、腹ただしいです。)
    ショックです。

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